漢字を何度も書いていると何の字だかわからなくなる現象

NYで何をしているかと言いますと,アニメーション「KiyaKiya」(きやきや)を制作しています。このタイトルは「胸がきやきやする」という古い日本語から作りました。

この言葉とは、澁澤龍彦「少女コレクション序説」中の「幼児体験について」という一編で出会いました。「何とも説明しがたい、懐かしいような、気がかりなような気分」、「既視感(デジャ・ヴュ)」の気分をさすそうです。この言葉と、前から気になっていた「紙芝居」を軸にして制作を開始しました。

と、いうようなことを先日ボストンに行った際に、日本語が堪能なアメリカ人女性に説明していました。デジャブの話の流れで、日常で起こるちょっとした不思議の話になりました。「字を何度も書いていると何の字だかわからなくなる」というのも似たような不思議さですよね、と言ったところ、「大人になって漢字の勉強をしている時に初めて体験した」とのことでした。そう言われてみれば、この現象はアルファベットだと起こりにくそうです。漢字のある国に生まれて得した、と思いました。

ちなみに、私がはじめてこの現象を体験したのは、小学校3年生の時に「消」の字をノートに何度も書いて覚えていた時でした。こういうおもしろいことは子供の頃に体験した方が、トンチンカンな解釈が加わってさらに不思議になって良いと思います。大人になると記憶も雑です。たしかこの現象にはきちんとした名前があると「トリビアの泉」でやっていたのですが、忘れてしまいました。
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by mag-akino | 2011-05-03 12:52


アーティスト近藤聡乃ニューヨーク滞在制作記


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近藤聡乃 / KONDOH Akino

2012年5月までの文章が本になりました。

不思議というには地味な話』(ナナロク社)

57編、すべてに描き下ろし挿画つき。26ぺージの描き下ろし漫画「もともこもみもふたも」も収録。



2000年マンガ「小林加代子」で第2回アックス新人賞奨励賞(青林工藝舎)を受賞し、2002年アニメーション「電車かもしれない」で知久寿焼(音楽グループ、元たま)の曲に合わせてリズミカルに踊る少女の作品で NHKデジタルスタジアム、アニメーション部門年間グランプリを獲得。シャープペンを使って繊細なタッチで描くドローイングに加え、最近 では油彩にも着手している。2008年、2冊目のマンガ単行本「いつものはなし」(青林 工藝舎)を出版。

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