夢のタイトル

制作中のアニメーションのタイトル、「KiyaKiya(きやきや)」は造語なので、1度で正しく覚えてもらえることは少ないです。特に日本人は「キラキラ」と勘違いしやすいので、むしろ外国人の方がすんなり伝わります。

アニメーションの中では4回、タイトルが出るシーンがありますが、自分でロゴをデザインしたらますます読みづらくなりました。タイトルが「KiyaKiya」であると知った上でよくよくみないとわからない、くらい読みづらいのですが、自分ではこのくらいが丁度良いと思っています。

幼稚園に通っていた頃にみた忘れられない夢があります。体中を納豆のようなドロドロしたもので覆われた怪人が現れる怖い夢で、冒頭から人がどんどん殺されて不安が高まっていきました。忘れられないのはその内容ではなく、ついに私の前に怪人が現れた瞬間に、映像がとまり、派手な効果音とともに視界一杯にタイトルが出たことです。さらに印象的だったのは、そのタイトルが漢字で書かれていたために、子供だった私には読めなかったことでした。

たしか黄色の太いゴシック体で「○○!○○の○○!!」というようなタイトルだったのですが(ひらがなだけは読めた)、今だにそのタイトルがなんだったのかは謎のままです。ただ、今までの人生で一番印象深いタイトル、忘れられないタイトルであることも確かです。

そんな訳で、「タイトルは絶対に読めなくてはいけない」とは思いません。外国で暮らしていると、言葉の隅から隅までわかるわけではなく、漠然としている部分もあるのですが、それで大丈夫、というかその方が良いのかもしれないと思うこともあります。全てを言葉に当てはめようとすると、取りこぼす部分があるように感じます。

とは言え、夢のタイトルがなんだったのかはやはり気になる。もう一度くらい出ないかと期待しつつ、最初の二文字は「恐怖」だったのではないかとふんでいます。
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by mag-akino | 2011-07-15 21:59


アーティスト近藤聡乃ニューヨーク滞在制作記


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近藤聡乃 / KONDOH Akino

2012年5月までの文章が本になりました。

不思議というには地味な話』(ナナロク社)

57編、すべてに描き下ろし挿画つき。26ぺージの描き下ろし漫画「もともこもみもふたも」も収録。



2000年マンガ「小林加代子」で第2回アックス新人賞奨励賞(青林工藝舎)を受賞し、2002年アニメーション「電車かもしれない」で知久寿焼(音楽グループ、元たま)の曲に合わせてリズミカルに踊る少女の作品で NHKデジタルスタジアム、アニメーション部門年間グランプリを獲得。シャープペンを使って繊細なタッチで描くドローイングに加え、最近 では油彩にも着手している。2008年、2冊目のマンガ単行本「いつものはなし」(青林 工藝舎)を出版。

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