ユウコと間違われる

大学帰りの京王線が新宿に着く直前、私の前に座っていた母娘が私の顔をみて何かヒソヒソしゃべりだしました。そして突然「ユウコちゃん?」「ユウコちゃんよね?」と話しかけてきました。

面倒だったので、聞こえないふりをして電車を降りたら、親子も「ユウコちゃん!」と呼びながら降りてきました。しばらく大きな声で「ユウコちゃん!ユウコちゃん!」と後ろの方から呼びかけつづけられたので、こんなことならはじめにはっきり「違います」と言えば良かったと後悔しました。まわりの人はきっと私のことを「親子を無視しているユウコ」だと思ったはずです。本物のユウコも「私達を完全に無視した!」と恨まれて気の毒です。

私は「聡乃」という名前ですが、本当は違う名前になる予定だったそうです。名前の漢字が受理されなかったために、「聡乃」になることになったのですが、違った名前で呼ばれていた時期があると思うと変な感じです。赤ん坊の時の記憶は全くありませんが、呼び名が「聡乃」に切り替わった瞬間に「あれ?」くらいは思ったかもしれません。

名前の「音の感じ」はその人の性格に大きく影響するとききました。例えば「ぱびぷぺぽ」などの破裂音が入っている名前(いっぺいとか、てっぺいとか、たぶんポールとかも)は、呼ばれる度に「ペチンとぶたれるような印象」を受けるため、その結果、「クラスのからかわれ役のひょうきんな子」に育ったりするらしいです。そう言われてみると、「あの名前の人は自己中心的で、みんな似たような性格してるなぁ」と常々思っていた名前もあるので、これはやはり音の影響のような気もします。

それにしても、違う名前で追いかけられる、というのはなかなか恐ろしい体験でした。前の名前で追いかけられなくて良かったと思います。
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by mag-akino | 2011-12-05 04:47


アーティスト近藤聡乃ニューヨーク滞在制作記


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近藤聡乃 / KONDOH Akino

2012年5月までの文章が本になりました。

不思議というには地味な話』(ナナロク社)

57編、すべてに描き下ろし挿画つき。26ぺージの描き下ろし漫画「もともこもみもふたも」も収録。



2000年マンガ「小林加代子」で第2回アックス新人賞奨励賞(青林工藝舎)を受賞し、2002年アニメーション「電車かもしれない」で知久寿焼(音楽グループ、元たま)の曲に合わせてリズミカルに踊る少女の作品で NHKデジタルスタジアム、アニメーション部門年間グランプリを獲得。シャープペンを使って繊細なタッチで描くドローイングに加え、最近 では油彩にも着手している。2008年、2冊目のマンガ単行本「いつものはなし」(青林 工藝舎)を出版。

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