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マンガの描き方

はじめてマンガを描いた時に、「こんなものを読む奴は絶対におもしろいマンガを描けない」と意地を張って、「マンガの描き方」の本を読みませんでした。そんな訳で、第一作は基本サイズの27×18cmではなく、謎のサイズと比率になってしまいました。スクリーントーンがカッターで削れるということも随分長いこと知らなかったので、トーン貼りは「個人的マンガの手順の面倒臭いことランキング」第一位でした。(ちなみに第二位は、ペン入れをした後に下描きの鉛筆を消しゴムで消すこと、でした。)

マンガ専用の原稿用紙(印刷に反映されない薄い青で、断ち切り線と基本枠、上下左右にメモリが印刷されているという親切な紙)を買うことで、サイズ問題を受動的に解決し、トーンを使わないという奥の手で、トーン問題も切り抜けました。一応、解決しているのでもうどちらでもいいのですが、今思うとバカな意地を張る必要は全くなかったと思います。しかもコッソリ立ち読みをしたこともあるので、実際には意地すら張り切れていませんでした。

こんなことを言うと怒られそうですが、実は今でも「見開きページの描き方」を知りません。今はコッソリ立ち読みしなくても、ネットで検索したら一発ですが、これは知ったところでやらないので、調べていません。マンガを描く前から、マンガや絵本の見開きページの絵が、本の綴じで変になっているのが嫌いでした。たぶん、ダイナミックにみせるためや、広さ(広さの中の小さいさ、とか)を表現するために見開きにしているのだと思うのですが、私は真ん中の綴じにどうしても気をとられてしまいます。線の美しさなどが綴じで台無しになっている見開きをみると「一体なぜなんだ!」と思います。

ついでなので言ってしまうと、基本枠を超えて断ち切り一杯まで絵を描くのもあまり好きではありません。数カ所ならいいのですが、ほとんどのページ(しかも四方)が断ち切りのマンガをみると「一体なぜなんだ!!」と机を叩きたくなります。マンガは俳句のようにルールがあるもので、それを踏まえて工夫するのがおもしろいところです。ほとんどのページが断ち切りというのは、五七五の全てで字余りしているようなものではないでしょうか。

いろいろ好き勝手に言いましたが、一年に数回しかマンガを描かない者の趣味の問題です。きっと見開きや断ち切りには、私にはまだわからない意味や効果もあるのだと思います。マンガを描く度に「もしかしてインク腐ってる?」と臭いを嗅いでいるようでは、マンガのルールを踏まえて工夫をする以前の問題ですが、今のところ私はやらないつもりです。

「ラフの状態から原稿用紙に直接下描きする前に、もう一枚別の紙に割と厳密な下絵を描き、それをトレース台を使って、鉛筆でなるべくうすーく原稿に写し取り、そこにペン入れする」という面倒な方法で「ペン入れをした後に下描きの鉛筆を消しゴムで消す」という面倒を解決しました。うすーく描いているので、練りゴムで一瞬で消せます。
by mag-akino | 2012-01-20 08:21 | Trackback | Comments(4)
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Commented by 由三蔵 at 2012-01-21 02:14 x
無礼遠慮も無く、またコメントします。
こんばんは、(日本では)マンガの書き方って自分も若いころ何冊か買っては見たモノのパラパラ見ただけで・・・結局、いまだに一作も描けません。それは兎に角、今は亡き大好きな杉浦日向子さんの漫画の描きかたは、下書きを丁寧に描いた上に清書の紙を載せ下からライトテーブルの光で透かして描いていたと、何かの本んで読んだようなきがします。
描き方なんか、決まりはないんでしょうね。でも、出版物にされるとなればそれなりのきまりもあるし、断ち落としだの、本の体裁の問題などいろいろ制約もあって、めんどくさいですね。

ところで、お酒を飲めない人は無理に呑まない方が良いそうです。医学的に30%は呑んではいけない人がいるといわれています。(知り合いの管理栄養士の言葉です)でも、呑んでも好い人は70%もいるから、どのようなものでしょうね。
また、つまらない、コメントで失礼しました。
Commented by mag-akino at 2012-01-23 10:07
私は間違いなく30%に含まれますね。
マンガは描くだけでなく、印刷されたり、本になったりするので、作者によって「原稿そのもの」への感覚が違うように感じます。
Commented by 履歴書の描き方 at 2012-03-02 11:19 x
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Commented by mag-akino at 2012-03-03 10:38
また是非。
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アーティスト近藤聡乃ニューヨーク滞在制作記


by mag-akino

近藤聡乃 / KONDOH Akino

2000年マンガ「小林加代子」で第2回アックス新人賞奨励賞(青林工藝舎)を受賞し、2002年アニメーション「電車かもしれない」で知久寿焼(音楽グループ、元たま)の曲に合わせてリズミカルに踊る少女の作品で NHKデジタルスタジアム、アニメーション部門年間グランプリを獲得。シャープペンを使って繊細なタッチで描くドローイングに加え、最近 では油彩にも着手している。2008年、2冊目のマンガ単行本「いつものはなし」(青林 工藝舎)を出版。

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