電車の中で時々考えていること

最寄り駅の手前の数駅はパッと見が似ているため、ぼんやりしていると間違えて降りそうになります。実際に隣りの駅で降りてしまったことも二度あります。一度目は2年前の引っ越したての頃で、電車を降りて、階段を降りて改札を出て、もう1度階段を降りて、ちょっと道を歩いたところでやっと気づきました。二度目はごく最近で、改札を出た階段の手前で気がつきました。

最寄り駅は、改札の外に交差点の全ての角に降りる4つの階段があり、隣りの駅は2つしかないので、そこで気づいたのですが、実際にはそこまでの間もだいぶ違います。もし、階段で「あれ、何か変だな」と思ったところで瞬間移動をして、いつもの交差点に降り立ったとしたら「やっぱり気のせいか」くらいに思って、そのままなかったことにしてしまいそうです。

ニューヨークでいつも使っている電車は、日本の実家近くの総武線沿線の雰囲気に少し似ています。疲れて椅子に座ってぼんやりしている時に、「小岩駅」を経由したとしても、最終的にいつもの駅に着いたら、「気のせいか」で済ませてしまうかもしれません。

いつもの電車で、いつの間にか日本の実家の駅に着いてしまって、もし降りてしまったらどうしよう、ということを時々考えます。階段を降りて改札を出るあたりで気がつくような気がするのですが、気がついてしまったら、膝が震えるほど怖いのではないかと思います。

そんな時のために、「もし降りてしまったら、落ち着いて駅のホームに引き返し、次に来た電車に乗る」と決めています。でも、もし降りてしまって、気がつかずにそのまま家に着いてしまったら、もうそのまま気づかないと思います。
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by mag-akino | 2012-02-03 08:36


アーティスト近藤聡乃ニューヨーク滞在制作記


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近藤聡乃 / KONDOH Akino

2012年5月までの文章が本になりました。

不思議というには地味な話』(ナナロク社)

57編、すべてに描き下ろし挿画つき。26ぺージの描き下ろし漫画「もともこもみもふたも」も収録。



2000年マンガ「小林加代子」で第2回アックス新人賞奨励賞(青林工藝舎)を受賞し、2002年アニメーション「電車かもしれない」で知久寿焼(音楽グループ、元たま)の曲に合わせてリズミカルに踊る少女の作品で NHKデジタルスタジアム、アニメーション部門年間グランプリを獲得。シャープペンを使って繊細なタッチで描くドローイングに加え、最近 では油彩にも着手している。2008年、2冊目のマンガ単行本「いつものはなし」(青林 工藝舎)を出版。

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