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あれはそういうことだったのか

先日、一緒にお昼を食べたアメリカ人の女性からおもしろいことを聞きました。

彼女には小学生の娘さんがいて、「娘を育てているうちに、忘れていた自分の子供の頃の出来事をたくさん思い出した」そうです。娘さんの言動を通して、自分も似たようなことをしたことや、その時のことを詳しく思い出したとのことでした。私は出産に興味を持ったことがなかったのですが、これをきいてはじめて「ちょっとおもしろそう」と思いました。

そんなことをぼんやり考えながら絵を描いていたら、突然思い出して、思いがけず納得したことがあります。

私がたしか幼稚園生だった頃のことです。遊んでいる私の横で普通に会話していた女性が、急に全く関係のない思い出話をはじめ(その時はあまりに脈絡がなかったので何の話かわからなかった)、みるみる様子がおかしくなりパニックになりました。まわりの大人は動揺し、私は訳がわからずにポカンと見ていました。

あれは「子供(私)をみているうちに、忘れていたこと(たぶん嫌なこと)を突然思い出してしまってパニックになった」のだと、ようやくわかりました。
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by mag-akino | 2011-07-27 19:11

夢のタイトル

制作中のアニメーションのタイトル、「KiyaKiya(きやきや)」は造語なので、1度で正しく覚えてもらえることは少ないです。特に日本人は「キラキラ」と勘違いしやすいので、むしろ外国人の方がすんなり伝わります。

アニメーションの中では4回、タイトルが出るシーンがありますが、自分でロゴをデザインしたらますます読みづらくなりました。タイトルが「KiyaKiya」であると知った上でよくよくみないとわからない、くらい読みづらいのですが、自分ではこのくらいが丁度良いと思っています。

幼稚園に通っていた頃にみた忘れられない夢があります。体中を納豆のようなドロドロしたもので覆われた怪人が現れる怖い夢で、冒頭から人がどんどん殺されて不安が高まっていきました。忘れられないのはその内容ではなく、ついに私の前に怪人が現れた瞬間に、映像がとまり、派手な効果音とともに視界一杯にタイトルが出たことです。さらに印象的だったのは、そのタイトルが漢字で書かれていたために、子供だった私には読めなかったことでした。

たしか黄色の太いゴシック体で「○○!○○の○○!!」というようなタイトルだったのですが(ひらがなだけは読めた)、今だにそのタイトルがなんだったのかは謎のままです。ただ、今までの人生で一番印象深いタイトル、忘れられないタイトルであることも確かです。

そんな訳で、「タイトルは絶対に読めなくてはいけない」とは思いません。外国で暮らしていると、言葉の隅から隅までわかるわけではなく、漠然としている部分もあるのですが、それで大丈夫、というかその方が良いのかもしれないと思うこともあります。全てを言葉に当てはめようとすると、取りこぼす部分があるように感じます。

とは言え、夢のタイトルがなんだったのかはやはり気になる。もう一度くらい出ないかと期待しつつ、最初の二文字は「恐怖」だったのではないかとふんでいます。
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by mag-akino | 2011-07-15 21:59

河童について

制作が軌道にのっていたり、とても集中しているような、いわゆる「調子の良い時」に、手だけが忙しくて頭の中は意外と暇というか空、というような変な感じになることがあります。最近、そんな時にぼんやり河童のことを考えていることが多いのですが、なぜでしょうか。

河童が気になりはじめた時期に、国際結婚されて長いことフィラデルフィアに住んでいる日本人アーティストの友達が、仕事でニューヨークにやって来ました。チェルシーのギャラリーを巡りつつ河童の話をしてみると、予想以上に盛り上がりました。

改めて感じたのは、私たちが河童についてかなりの情報を持っているということでした。有名なミイラや尻子玉などつぎつぎに河童情報を挙げ、さらに「河童を目撃した人からの情報」などを披露していると、「やはり河童はいる」という気になってきました。

先日ふと思いついて、ポストイットに河童の絵を走り描きして「あなたの国にはこういうものがいますか?」と南アフリカ人の友達にきいてみました。「いないし、知らない」と即答されて、「河童についてよく知っていて、『いるのかも』なんて思いたいのは日本人だけなのか」とガッカリしました。よくよく考えると「河童がいそうな場所」も限られています。南アフリカやハドソン川にはいなそうですが、霞ヶ浦あたりだったら一週間泊まり込めば一度くらいはみられる気がするような気さえします。河童の話題で異常に盛り上がるのも、ぼんやりと河童のことを考えてしまうのも、もしかしたらものすごく間接的なホームシックなのかもしれません。
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余談。「河童はいないけど、『トコロシ』なら知ってるよ」と言うのできいてみると、子供の頃にくり返し読んだ「水木しげるの妖怪辞典」の「外国の妖怪」コーナーに載っていたもののことでした。南アフリカ人からアフリカの妖怪について直にきけるなんて…あの頃の自分と水木しげるさんにこの喜びを伝えたい。

トコロシ→http://p.tl/9yit
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by mag-akino | 2011-07-08 06:34

しりとりがしたい

英語に囲まれて暮らしているせいか、最近たまに「しりとりがしたい」と思うことがあります。できたら、遠慮なしで勝負して互角なくらい日本語が堪能な外国人としたいです。子供の頃は「キリン」や「プリン」でうっかり負けていましたが、大人もそんな凡ミスをするでしょうか。
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by mag-akino | 2011-07-06 07:53


アーティスト近藤聡乃ニューヨーク滞在制作記


by mag-akino

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近藤聡乃 / KONDOH Akino

2012年5月までの文章が本になりました。

不思議というには地味な話』(ナナロク社)

57編、すべてに描き下ろし挿画つき。26ぺージの描き下ろし漫画「もともこもみもふたも」も収録。



2000年マンガ「小林加代子」で第2回アックス新人賞奨励賞(青林工藝舎)を受賞し、2002年アニメーション「電車かもしれない」で知久寿焼(音楽グループ、元たま)の曲に合わせてリズミカルに踊る少女の作品で NHKデジタルスタジアム、アニメーション部門年間グランプリを獲得。シャープペンを使って繊細なタッチで描くドローイングに加え、最近 では油彩にも着手している。2008年、2冊目のマンガ単行本「いつものはなし」(青林 工藝舎)を出版。

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