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カエルについて納得していないこと

私には早とちりなところがあり、よく見間違いや勘違いをします。大抵の場合は気づいた時に「ああ、またか」と思って納得するのですが、一つだけ今だに納得していない見間違いがあります。

中学生の時の話。帰り道、最寄り駅を出たところの植え込みの下に、ヒキガエルをみつけました。両手のひらにすっぼり収まるくらいのヒキガエルで、「大きいな」と思って近づいて眺めました。カエルの横に、よくそこで見かける野良猫も並んで座っていたので「カエルと猫はケンカしないんだなぁ」と思いました。次の日もカエルはそこにいて、それからしばらく毎日「ああカエルだな」と思っていたのですが、あまりにもずっとそこにいるので、もう1度近寄ってみたら、それはカエルではなくて大きな石でした。

しっかりと近くからカエルだと確認していたので驚きました。その後もその石はずっとそこにあり、通る度に気にしていたのですが、もうどうみても石でした。

この出来事を元に高校3年生の時、「女子校生活のしおり」というマンガを描きました。はじめて描いたマンガです。今でも見間違いや、勘違いが制作のきっかけになることがありますが、興味があるから、というよりは人より多く見間違いをしているからかもしれません。

さて、ではなぜこのカエルの件に納得がいっていないのか。それは、これと全く同じことが3回あったからです。3回も石をカエルと見間違えることがあるでしょうか。

宮沢賢治の「インドラの網」に『ほんのまぐれあたりでもあんまり度々になるととうとうそれがほんとになる。』という一文があります。つまらないことで引用して申し訳ないと思いながらも、「あれは見間違いではなく、カエルが石になったのだ」と半分はそう思っています。
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by mag-akino | 2011-09-14 05:09


アーティスト近藤聡乃ニューヨーク滞在制作記


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近藤聡乃 / KONDOH Akino

2012年5月までの文章が本になりました。

不思議というには地味な話』(ナナロク社)

57編、すべてに描き下ろし挿画つき。26ぺージの描き下ろし漫画「もともこもみもふたも」も収録。



2000年マンガ「小林加代子」で第2回アックス新人賞奨励賞(青林工藝舎)を受賞し、2002年アニメーション「電車かもしれない」で知久寿焼(音楽グループ、元たま)の曲に合わせてリズミカルに踊る少女の作品で NHKデジタルスタジアム、アニメーション部門年間グランプリを獲得。シャープペンを使って繊細なタッチで描くドローイングに加え、最近 では油彩にも着手している。2008年、2冊目のマンガ単行本「いつものはなし」(青林 工藝舎)を出版。

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