鳥取県の雨

大学生の時に鳥取出身の方から、雨の話をききました。鳥取県は空がどんよりしていることが多く雨もよく降るので、東京にきたら空がカラリと晴れていてうれしかったそうです。そんな訳で雨が嫌いで、「ちょっとでも雨にあたるのは嫌だ。降ってきたら即、傘を差す」と言い切っていました。

ミヅマアートギャラリーの作家さんの1人が、閉所恐怖症の友人にその症状を詳しくきいていたら自分も閉所恐怖症になってしまったと仰っていました。飛行機に乗り、友人の言葉を思い出した途端にパニックになったそうです。私もちょっとの雨なら濡れて平気だったのですが、鳥取の話をきいて以来、雨にあたりたくない病がうつってしまい、どんなに小雨でも「即差す派」になりました。

マンハッタンの人はなかなか傘を差しません。小雨なら無視、フードをかぶってごまかしたりします。日本のような小さくて軽い折り畳み傘がないせいもあるかもしれませんが、雨の質が日本に比べるとさらりとしているし、乾くのも早いのであまり気にならないのだと思います。私もはじめの頃は頑固に即差していたのですが、あまりにも目立ってしまうので我慢するようになりました。

今ではすっかり元に戻り、ギリギリまで我慢するのが丁度よくなりました。私と雨の近況はこんなところです。日本では「雨にあたる」ことがもっと特別な意味になっているのでしょうか。
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# by mag-akino | 2011-05-05 19:27

漢字を何度も書いていると何の字だかわからなくなる現象

NYで何をしているかと言いますと,アニメーション「KiyaKiya」(きやきや)を制作しています。このタイトルは「胸がきやきやする」という古い日本語から作りました。

この言葉とは、澁澤龍彦「少女コレクション序説」中の「幼児体験について」という一編で出会いました。「何とも説明しがたい、懐かしいような、気がかりなような気分」、「既視感(デジャ・ヴュ)」の気分をさすそうです。この言葉と、前から気になっていた「紙芝居」を軸にして制作を開始しました。

と、いうようなことを先日ボストンに行った際に、日本語が堪能なアメリカ人女性に説明していました。デジャブの話の流れで、日常で起こるちょっとした不思議の話になりました。「字を何度も書いていると何の字だかわからなくなる」というのも似たような不思議さですよね、と言ったところ、「大人になって漢字の勉強をしている時に初めて体験した」とのことでした。そう言われてみれば、この現象はアルファベットだと起こりにくそうです。漢字のある国に生まれて得した、と思いました。

ちなみに、私がはじめてこの現象を体験したのは、小学校3年生の時に「消」の字をノートに何度も書いて覚えていた時でした。こういうおもしろいことは子供の頃に体験した方が、トンチンカンな解釈が加わってさらに不思議になって良いと思います。大人になると記憶も雑です。たしかこの現象にはきちんとした名前があると「トリビアの泉」でやっていたのですが、忘れてしまいました。
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# by mag-akino | 2011-05-03 12:52

くまとモクレン

自宅と近所のスーパー(Key Food)の間にモクレンの木があります。日本ではよく見るけどニューヨークでは見かけない植物とその逆も多いので、共通の植物をみると「あ」と思います。

小学校1年生の国語の教科書に、くまとモクレンの話がのっていました。くまの親子が春先に、もくれんの木に登って花をパクパク食べるという話なのですが、本当にくまはモクレンを食べるんでしょうか。どちらにしてもその話のモクレンの白い花が本当においしそうだったので、今でも白い花全般をみかけると「おいしそう」と思ってしまいます。残念ながら近所のモクレンは紫で、白よりはおいしそうではありません。

そういえば、私は小学校2年生くらいまで時計が読めませんでした。よくそれで1年間時間割に沿って勉強したり給食を食べたりできていたなと不思議です。それを思うと、英語が苦手でニューヨークに住むくらいなんでもないですね。

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# by mag-akino | 2011-04-16 15:48


アーティスト近藤聡乃ニューヨーク滞在制作記


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近藤聡乃 / KONDOH Akino

2012年5月までの文章が本になりました。

不思議というには地味な話』(ナナロク社)

57編、すべてに描き下ろし挿画つき。26ぺージの描き下ろし漫画「もともこもみもふたも」も収録。



2000年マンガ「小林加代子」で第2回アックス新人賞奨励賞(青林工藝舎)を受賞し、2002年アニメーション「電車かもしれない」で知久寿焼(音楽グループ、元たま)の曲に合わせてリズミカルに踊る少女の作品で NHKデジタルスタジアム、アニメーション部門年間グランプリを獲得。シャープペンを使って繊細なタッチで描くドローイングに加え、最近 では油彩にも着手している。2008年、2冊目のマンガ単行本「いつものはなし」(青林 工藝舎)を出版。

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